コンテンツSEO 優れたコンテンツとは
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Web制作において必ずと言っていいほどSEOはセットで求められるわけですが、小手先技術云々でのSEOはもはや(ほとんど効果もたらすこともないので)不毛でしかありません。そんな時、クライアントには「大事なのはコンテンツSEO、つまり優れたコンテンツを作ること」であると説明します。コンテンツの優れたWebサイトが上位に表示されることは、至極当然なことですので、どなたにでも納得してもらえます。
たとえば、リニューアルの際の目標設定を特定のキーワードの検索結果で1ページ目に表示させることにしたとしても、これを達成するための主題はあくまでも優れたコンテンツを作ることにあるべきだと考えています。つまり、リニューアルの1歩は優れたコンテンツを作る設計にはじまります。コンテンツを決めないで、デザインに着手し始めたのでは最終成果物が残念なものに仕上がるのは目に見えています。デザイナーの方からしても、コンテンツがない中でデザインさせられることほど、おぞましいことはありません。
優れたコンテンツの条件
優れたコンテンツとは何かをクライアントに説明する際には、次の前提と本質の条件を満たしていることが優れたコンテンツであると説明しています(業種・業界にとらわれない説明にしているので不適切な場合もあり得ます)。前提については、下段のように言い換えることもできます。
【前提】ユーザにとって読みやすいこと
- 業界・専門用語を用いるのではなく、ユーザが利用する(検索に用いる)用語を用いていること。
= 知っている言葉だから読みやすい - 完全完璧な文章ではなく、親しみやすい文章で作られていること。
= 親しみやすい文章だから読みやすい - 写真・動画・イラストなどのビジュアル要素を巧みに、興味をそそるように利用していること。
= 活字が苦手でも読みやすい - 誤字・脱字や間違いがないこと(あると読み難いだけでなくユーザの信頼も失いかねない)。
= スラスラ読めるから読みやすい - 字の大きさや行間が適切であること(小さな字や狭い行間は読む気を失う)
= 字の大きさ、行間が適切で読みやすい - 面白い・楽しいかどうか(これらの要素がなければ、そもそも読まれない)。
= 面白いから、楽しいから読みやすい
【本質】ユーザにとって価値があること
- サイトを見てもらいたい想定ユーザの年齢や性別にあった適切な内容であること。
- 掲載情報が信頼できること(調査、分析、検証、技術などに裏付けされている)。
- 掲載情報が新鮮であること(賞味期限の切れた情報ではない)。
- ユーザ視点においても有益であること(見てもらいたい・知ってもらいたいの一方的な情報だけではダメ)。
- ユーザに発見や気付きを与えられるような内容(ユニークな意見やアイデア)が含められていること。
もちろん各ユーザが何を求めているのかを的確に把握できれば、それが最も優れたコンテンツになり得るのですが、そんなことはGoogleでもない限り困難です。これらに該当するコンテンツを地道に作っていくことこそが、個々のサイトにおいては最も堅実なコンテンツSEOのアプローチになると思われます。
また、たとえ優れたコンテンツができたからといって、広告などの宣伝活動が一切不要になるということはありません。優れたコンテンツであっても、宣伝はもちろん必要ですし、優れたコンテンツだからこそ、宣伝をすれば効果も期待できると考えれます。逆を言えば、優れていないコンテンツで宣伝をしても効果は期待できません。
参考情報
- 優れたコンテンツを作成する - ウェブマスター ツール ヘルプより
サイトを成功させるための重要な要素の 1 つは、Google のランキングのアルゴリズムやランキングを決定する要素の心配をすることではなく、他のサイトから自然とリンクが集まるようなコンテンツを作成し、ユーザーエクスペリエンスをできるだけ高めることに集中することです。
投稿や記事を書く際は、次のことを考慮してください:
- 信頼できる情報か
- わかりきった内容ではなく、有益で役に立つものか。独自の情報やレポート、研究、分析が含まれているか
- 検索結果の他のページに比べて、十分な価値があるか
- 雑誌や、百科事典、書籍などに記載される価値があるような内容か
- その題材において権威を認められているサイトか
- 優れたコンテンツとは? | SEO Japanより
- コンテンツは有益か?
- 当該のトピックにおいて、信頼することが出来るか?
- 面白いか?
- 良質な文章が綴られているか(完全な文章を書くことも大事だが、退屈な文章よりも、親しみやすい文章を作ることも重要である)
- 長いコンテンツは分割され、見出しを使ってよくまとめられているか?
- コンテンツはビジュアルの要素を巧みに、そして、興味をそそる方法で利用しているか?
- 恥ずかしいスペルミスや文法のエラーのない文章が綴られているか?
- 意図したオーディエンスに向けて、適切な内容が提供されているか?
- コンテンツには業界用語がなく、代わりに読者が利用する(そして、検索する)用語に的が絞られているか?
- 適切な場合、コンテンツでは、ユニークな意見、さらには、ユーモアが提供されているか?
1回でもNoと答えたなら、そのアプローチを見直し、やり直すべきである。
- 高品質なコンテンツとはどのようなものか | SEO 検索エンジン最適化より
- 利用者の役に立つ
利用者に対して何らかの価値を提供していて、検索結果に表示される他のページより役に立つ - 内容を把握しやすい
わかりやすく内容を伝えるためのきちんとした構成がとられており、最後まで読み通すことができ、一義的に内容を理解することができる - 具体的で結論がある
とりとめのないものや意味不明のものではなく、伝えたい具体的なメッセージや結論がある - 利用者の関心に沿っている
リンケラティを含む対象者の関心に沿っている。キーワードで上位表示することだけを目的に書かれたものではない - 時宜を得ている
年中行事や時事問題のような、利用者の関心が高まったり話題が広がったりするタイミングに合わせてコンテンツが発信されている - 印象的で力強い
画像や動画などの視覚的要素が効果的に使われていたり、メッセージを強く訴えかけるような展開が構成されているなど、利用者の変化を力強く後押しする工夫がされている - 行動に移させる力がある
自分と似た関心のある人々にとってもそのコンテンツが役に立つと考え、実際に共有という行動に移させる力を持っている - 独自のものである
文字列が他と異なっているというだけではなく、内容そのものが、調査や取材に基づく分析、論考、新たな視点、深い見識などの独自の情報で構成されている。既存のコンテンツのコピーやバージョン違い、単なる書き直しではない - 個々のページがサイトの中心的テーマに沿っている
サイトのテーマが明確であり、サイト内のそれぞれの記事に関連性がある - 文章量が適切である
少なすぎたりほとんどなかったり、または極端に多すぎたりしない。その話題について述べるのに適した量の文章が書かれている - レイアウトが適切である
広告やその他の要素ではなく、記事本文にフォーカスしたレイアウトになっている - 綴りや文法が正確である
文章が丁寧に書かれ、きちんと推敲された上で公開されている - 専門家や愛好家など、その話題に詳しい人物が書き手である
有象無象の書き手に書き散らかされたものではなく、その話題について詳しい人物によって記事が書かれている
- 利用者の役に立つ