address要素
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address
要素は文書の内容に対する連絡先(問い合わせ先)の情報を示すブロックレベル要素です。連絡先(問い合わせ先)とは、一般的に文書の作者(サイト管理者、サイト管理会社)の氏名(社名)やメールアドレス、電話番号、住所(所在地)などを指します。
誤用の多い用いられ方として、著作権(コピーライト)表記をマーク付けするのにaddress
要素は適切ではありません。特にHTML5からは、連絡先情報と関係ない情報を含んではいけないと明記されていることから、HTML4.01, XHTML1.0, XHTML1.1 においてもこの用法にあわせておくと良いでしょう。
- バージョン
- HTML4.01(S,T,F)
- XHTML1.0(S,T,F)
- XHTML1.1
- 要素分類
- ブロックレベル要素
- 開始タグ
- 必須
- 終了タグ
- 必須
- 非推奨
- -
- 内容モデル
- インライン要素
- テキスト
address要素に指定できる属性
address要素のサンプル
<address>
作者の連絡先:<a rel="author"
href="mailto:hoge@hoge">hoge@hoge</a>
</address>
address要素のスタイル
多くの視覚環境のUAでaddress
要素は上下に余白を設けられることはありませんが、表示域の左右いっぱいまでの範囲を占め、前後に改行を置き、テキストはイタリック体(斜体)で表示されます。なお、テキストを傾きのない通常体に戻して表示したい場合は CSS の font-style
プロパティ("address { font-style : normal ; }
")を指定すると良いでしょう。
HTML5では連絡先情報に限定
address
要素は連絡先(問い合わせ先)を示す以外にも、文書の公開日と更新日、著作権(コピーライト)やリンク情報を示したりと文書に関するメタ情報(メタデータ)として使われてきました。しかし、HTML5では公開日や著作権などの情報を示すのにはそれぞれ別の要素が適応することになり、address
要素は連絡先情報を表す要素としか定義されていません。
連絡先情報といっても、あくまでも文書の作者(サイト管理者、サイト管理会社)の連絡先を示すものであり、たとえば文中でおいしいお店を紹介する際にお店の連絡先をaddress
要素でマーク付けするのは誤用です。この場合は、p
要素などを用いて、MicroformatsのhCardやMicrodataのvCardでマーク付けするのが妥当です。