blink要素
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blink
要素はテキストを点滅させて表示します。画像は点滅しません。1995年にリリースされたNetscape Navigator 2.0の時に独自に採用された機能です。
- バージョン
- Netscape Navigator の独自機能
- 要素分類
- 独自機能のため仕様は不明ですが、
body
要素内に指定し、文字の装飾を目的とする要素であることから要素を分類するとすればインライン要素扱いとなるでしょう - 開始タグ
- 必須
- 終了タグ
- 必須
- 非推奨
- -
- 内容モデル
- 独自機能のため不明
blink要素に指定できる属性
blink
要素は仕様には定義されていないため、共通属性が使えるかどうかは UA に依ります。なお、Netscape Navigatorの後継であるNetscape 7.0 以降では blink
要素の共通属性とイベント属性に対応していました。
blink要素の代替と使用の是非
CSSのtext-decoration
プロパティ("text-decoration : blink ;
")で同じ表現が可能ですが、text-decoration
プロパティに対する blink
値指定のサポートも今日では無効化されつつあります。なぜなら、この表現は、多くのユーザにとっては情報の視認性と判読性を低下させているだけの迷惑な表現にしか思われません。また早い周期での画面の点滅は、感受性発作(光源性てんかん)を起こしうるような、ユーザの健康をも害する恐れがあります。そのため、アクセシビリティ標準において、UAは文字の点滅を無効化することができるように定められています。
blink要素の実装状況
- IE
- 要素としては認識するが、点滅はしない
- Firefox
- Firefox22までは点滅エフェクトをサポート、23以降は要素としては認識するが、点滅はしない
- Opera
- 旧Presto版Operaは点滅エフェクトをサポートしていたが、Blink版Operaでは要素としては認識するが、点滅はしない
- Safari
- 要素としては認識するが、点滅はしない
- Chrome
- 要素としては認識するが、点滅はしない