blockquote要素
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blockquote
要素(long quotations in block)はブロックレベル要素を含む(比較的長い)文章の引用であることを示します。
多くの視覚環境のUAで表示域の左右いっぱいまでの範囲を占め、前後に改行を置き、上下に1行分の余白をあけ、さらに左右にも約3文字分の余白をあけたインデント表示になります。なお、上下左右の余白については CSS のmargin
プロパティで調節することができます。
HTML4.01 strict, XHTML1.0 strict, XHTML1.1では、テキストやインライン要素をblockquote
要素の直下に置くことができません。必ず直接の子要素には、p
要素やdiv
要素などのブロックレベル要素を内容にしなければなりません。このためインラインの内容だけを引用する場合には、インライン内容(行内容)だけを含んでいる(比較的短い)文章の引用を示す q
要素 を使用します。
- バージョン
- HTML4.01(S,T,F)
- XHTML1.0(S,T,F)
- XHTML1.1
- 要素分類
- ブロックレベル要素
- 開始タグ
- 必須
- 終了タグ
- 必須
- 非推奨
- -
- 内容モデル
cite属性
- バージョン
- HTML4.01(S,T,F)
- XHTML1.0(S,T,F)
- XHTML1.1
- 指定要素
- blockquote
- q
- 必須
- -
- 非推奨
- -
- 属性値
- URI
引用文の引用元を示す属性で、値には引用元のURIを指定します。URIはリソースの所在(URL)や名前(URN)にあたります。書籍はWWW上において「所在(URL)」という概念で結びつけることができないので、リソースを永続的な名前によって識別するURNとしてISBNコードをcite="urn:isbn:ISBNコード"
の形式で指定します。
その他の属性
blockquote要素のサンプル
cite
属性に引用元のURI(リソースの所在や名前)と、title
属性に引用元の説明情報があれば、特定のソフトウェアでは適切に解釈されることが期待されるはずですが、主要な視覚環境のUAにおいてはcite
属性、title
属性で示された情報が視覚的に表され、それらをハイパーリンク等で利用できるようにはなっていません。
かといって、cite
要素と組み合わせて視覚的に引用元を示したい場合、あくまでもblockquote
要素は引用を示すものであるため、引用ではない引用元についての情報はblockquote
要素内に含めることなく、それでいて引用のブロックとして関連付けられるようなマーク付けをおこなうのが妥当です。
<dl class="quote">
<dt>Barack Obama氏の<cite>2004年7月27日 民主党全国大会 基調演説</cite>より抜粋</dt>
<dd>
<blockquote title="Barack Obama氏の2004年7月27日 民主党全国大会 基調演説">
<p>I say to them tonight, there's not a liberal America and a conservative America.</p>
<p>There's the United States of America.</p>
<p>There's not a black America and white America and Latino America and Asian America.</p>
<p>There's the United States of America.</p>
</blockquote>
</dd>
</dl>
また、上記のサンプルのような示し方をスクリプトを通して実現できる、blockquote
要素単体から引用元を視覚化するスクリプトも公開していますので、参考にしてみてください。