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i要素(italic text)はテキストをイタリック体(斜体)で表示します。ただし、指定しているフォント名(書体)の中にイタリック体がない場合、通常の斜体表示になります。イタリック体は筆書形の右に傾いた書体で、通常体を斜めに傾けただけの斜体のデザインとは違ったものです。しかしながら、現在の視覚環境の UA ではイタリック体も斜体も同じ表示になります。

また、視覚的にイタリック体(斜体)であっても非視覚環境では無意味で、i要素はイタリック体(斜体)で表示する以上の意味を持っていないため視覚的強調(物理的強調)と呼ばれ、CSSfont-styleプロパティ で代替することが推奨されています。なお、論理的に強調したい場合には strong要素em要素を用いることで、非視覚環境において強く表現する(読み上げる)ことが期待されます。

バージョン
  • HTML4.01(S,T,F)
  • XHTML1.0(S,T,F)
  • XHTML1.1
要素型
インライン要素
開始タグ
必須
終了タグ
必須
非推奨
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内容モデル

i要素の属性

共通属性
イベント属性

HTML5におけるi要素

HTML4.01, XHTML1.0, XHTML1.1におけるi要素はテキストを視覚的にイタリック体、または斜体で表示させることのみを目的とした物理要素でしかありませんでしたが、HTML5ではi要素のスタイルに関しては定めれておらず、思考やムード、(文書内に解説のない)専門用語、外来語、(船の名前などの)固有名詞といった他とは質が異なるテキストであることを示すために用いられます。しかしながら、これらの対象例は、一般的な日本語のサイトにおいてはほとんど使いどころがなく、また他に相応しい要素がない場合にのみi要素を使うことが推奨されていることからも、日本語のサイトにおいてはi要素は使い分ける必要も無理に使う必要もない要素と考えて良いでしょう。