noembed要素
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noembed
要素(alternate content container for non embed-based rendering)は embed
要素でウェブページ内に埋め込まれた音声や動画などのプラグインデータが何らかのトラブルで表示できない場合や音声出力・点字出力などの非視覚環境、UA がそのデータの再生に対応していない、あるいは表示しない設定にしている環境においても、そのデータの表現する情報を取得できるように代替となる内容を指定します。embed
要素に対応している UA であれば noembed
要素の内容を無視します。
代替内容とはデータの説明を記述するわけではありません。たとえば、Flash でナビゲーションを提供している場合は、何らかの理由で Flash を使えない等の環境に配慮するとなると、"<noembed><p><a href="sitemap">サイトマップよりアクセスしてください</a></p></noembed>
" のように Flash が使えなくてもサイト内の各コンテンツに問題なくアクセスできるようにテキスト中心のリンクを用意するなどが代替コンテンツとして考えられます。
独自機能のため仕様は不明ですが、noscript
要素や noframes
要素と同じ役割をすることから要素型を区分するならばブロックレベル要素扱いになるようです。つまり、ブロックレベル要素、インライン要素、テキストが内包可能ということになるでしょう。
対となる、embed
要素は Netscape Navigator 2.0(Netscape の前身)の時に独自に採用された機能であり、W3C の策定した正式な HTML の仕様においてウェブページ内に音声・動画データを埋め込む場合は、HTML3.2 の規格から取り入れられている object
要素 を用いることが推奨されています。ただし、object
要素にも UA のサポートが不完全という問題点があり、現実的にはサポート状況が良好で、なおかつ後方互換性のある embed
要素が使用されています。そして、HTML5では多くのUAがサポートしていることと多くのウェブページで実際使用されている実績があることをふまえて、embed
要素が公式仕様に採用されました。しかし、noembed
要素はHTML5では採用されていません。
- バージョン
- Netscape Navigator の独自機能
- 要素型
- 独自機能のため不明(ブロックレベル要素か?)
- 開始タグ
- 必須
- 終了タグ
- 必須
- 非推奨
- -
- 内容モデル
- 独自機能のため不明
noembed要素の属性
noembed
要素は仕様には定義されていないため、共通属性が使えるかどうかは UA に依ります。