ul要素
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ul
要素(unordered list - bullet styles)は項目を並列的に列挙する箇条書きリスト(記号付きリストともいう)を作ります。箇条書きリストの各項目は li
要素(list item)を並べて作ります。項目の順序があまり大きな意味を持たず、並列的に列挙する情報の場合に適しています。
視覚環境の UA では表示域の左右いっぱいまでの範囲を占め、前後に改行を置き、ul
要素が定義された領域の上下に1行分の余白をあけて、各リスト項目の文頭に付くマーク(マーカー)には黒丸が表示されます。上下の余白については CSS の margin
プロパティで調整でき、マーカーにつく記号の種類は list-style-type
プロパティで変更することもできます。
HTML5ではul
要素固有の属性はすべて廃止されました。
compact属性
- バージョン
- HTML4.01(T,F)
- XHTML1.0(T,F)
- 指定要素
- 必須
- -
- 非推奨
- 非推奨
- HTML4.01 strict 廃止
- XHTML1.0 strict 廃止
- XHTML1.1 廃止
- 属性値
- compact
- compact="compact"(XHTML)
compact
属性が設定された場合、視覚環境の UA はリストの表示をなるべく狭い範囲でコンパクトに表示しようとします。非推奨属性で、どの UA も対応していません。HTML4.01では compact
、XHTMLでは compact="compact"
と記述します。
HTML5では、compact
属性は廃止されました。
type属性
- バージョン
- HTML4.01(T,F)
- XHTML1.0(T,F)
- 指定要素
- ul
- 必須
- -
- 非推奨
- 非推奨
- HTML4.01 strict 廃止
- XHTML1.0 strict 廃止
- XHTML1.1 廃止
- 属性値
- disc
- circle
- square
リスト項目の文頭に付くマーク(マーカー)の種類を指定します。値には次の3種類のキーワードがあります。
- disc
- 黒丸
- circle
- 円の丸
- square
- 黒の四角
なお、type
属性は非推奨属性のため、CSS の list-style-type
プロパティで代替することが推奨されています。
HTML5では、type
属性は廃止されました。
その他の属性
ul要素のサンプル
<h3>天平美術</h3>
<ul>
<li>正倉院 鳥毛立女屏風</li>
<li>薬師寺 吉祥天像</li>
<li>過去現在絵因果経</li>
<li>...</li>
</ul>
<h3>六国史</h3>
<ol>
<li>日本書紀(ニホンショキ, ?-697年)</li>
<li>続日本紀(ショクニホンギ, 697-791年)</li>
<li>日本後紀(ニホンコウキ, 792-833年)</li>
<li>続日本後紀(ショクニホンコウキ, 833-850年)</li>
<li>日本文徳天皇実録(ニホンモントクテンノウジツロク, 850-858年)</li>
<li>日本三代実録(ニホンサンダイジツロク, 858-887年)</li>
</ol>
項目の順序があまり大きな意味を持たず、並列的に列挙する情報ならば箇条書きリストを作成する ul
要素(unordered list)を、項目の順序が意味を持ったり順立てた説明が必要な情報ならば番号順リストを作成する ol
要素(order list)を使います。