XHTML1.1モジュール
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XHTML1.0 はこれまで HTML で書かれていた既存コンテンツを XHTML へスムーズに移行することを第一の目的とし、さらに XHTML1.1 では、1歩進んでこれまで非推奨として残されていたレイアウト的な要素を全て取り除き、文書の構成要素を小さな単位に分けて定義し、これらを組み合わせることで多様なデバイスや環境に柔軟に合わせた独自のタグセットを設計できるようにモジュール化という考えで再形式化されています。
モジュール化により再形式化とは、PCブラウザだけでなくモバイル・デバイス(携帯電話など)、テレビ(テレビベースのウェブブラウザ)など多種多様な UA が利用することを想定して、一部のモジュールのみをサポートできるように、または独自に定義したモジュールを組み合わせたり、必要な機能だけを選択することができる設計になっています。
たとえば、開発ベンダーであれば自社製品の使用用途に応じた必要限の機能のみの実装を行ったり、ユーザ側では必要に応じて機能を追加したりなどの使い方ができるようになることが想定されます。用途次第では、最低限の基盤となるコアモジュールである Structure(構造)モジュール, Text(テキスト)モジュール, HyperText(ハイパーテキスト)モジュール, List(リスト)モジュールのみを実装したデバイスなどが今後出てくることがあったりするのかもしれません。
Structure(構造)モジュール
Text(テキスト)モジュール
- abbr
- 長い単語や語句の略語であることを示す
- acronym
- 頭字語(一つの単語として発音される略語)を示す
- address
- ドキュメント作成者やサイト運営者の連絡先を示す
- blockquote
- ブロックレベルを含む文章の引用であることを示す
- br
- 文書中のテキストを強制的に改行する
- cite
- 引用元や他のリソースの参照を明示
- code
- コンピューターのプログラムコードであることを示す
- dfn
- 専門用語などの定義される用語を表す
- div
- 区切りとしてひとつのまとまりを定義する
- em
- 要素内の語句を強調していることを示す
- h1-h6
- 内容が一目でわかる見出しを示す
- kbd
- ユーザがキーボードから入力するテキストを示す
- p
- 段落を示す
- pre
- 要素内のテキストが整形済みであることを示す
- q
- インラインレベルの文章の引用であることを示す
- samp
- プログラムやスクリプトの出力結果であることを示す
- span
- インライン要素やテキストをまとめることを定義する
- strong
- 要素内の語句を強く強調していることを示す
- var
- プログラムの変数や引数を示す
HyperText(ハイパーテキスト)モジュール
- a
- ページ内の指定箇所にアンカーを作成
List(リスト)モジュール
Presentation(プレゼンテーション)モジュール
Edit(編集)モジュール
Forms(フォーム)モジュール
- button
- 汎用押しボタンを作成
- fieldset
- フォームのコントロール部品を囲んでグループ化
- form
- フォームのコントロール部品をまとめる
- input
- フォームのコントロール部品となる入力用オブジェクトを作成
- label
- フォームのコントロール部品の各部の説明を示す
- legend
fieldset
要素でグループ化したフォームのコントロール部品に見出しを指定- option
select
要素の選択メニューの中で選択項目の各項目を指定- optgroup
select
要素の選択メニューの中で選択項目のoption
要素をグループ化- select
- フォームのコントロール部品の1つとして、選択メニューを作成
- textarea
- 数行のテキスト入力欄を作成
Tables(テーブル)モジュール
Bi-directional Text(双方向テキスト)モジュール
- bdo
- Unicode で定義されている書字方向を無効にして上書きする
Image(イメージ)モジュール
- img
- 指定した部分にイメージ(画像)を埋め込む
Object(オブジェクト)モジュール
Client-side Image Map(クライアントサイド・イメージマップ)モジュール
Server-side Image Map (サーバサイド・イメージマップ)モジュール
Metainformation(メタ情報)モジュール
- meta
- HTML文書に関する様々な情報を示す
Scripting(スクリプト)モジュール
Style Sheet(スタイルシート)モジュール
- style
head
要素内に製作者スタイルシートを組み込む
Link(リンク)モジュール
- link
- リンク先のページの文字コードや文書との関連(リンク)性を示す
Base(ベース)モジュール
- base
- 参照先の基準となる相対URIを指定